「日本語訛り」で大丈夫!?

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発音に関する説明も、かなり進みましたが、ここで日本語の「訛り」について一言。

英語を勉強する日本人は、「ネイティブ」の発音によくこだわります。時に、会話力なんかより発音がどれだけうまいかが、関心事のようです。

フランス語でも、この傾向はあります。やはりどこかで「奇麗な発音(しかもパリ地方の)」を追い求めてしまうのではないでしょうか。しかし、この為に通じるフランス語が犠牲になるとしたらどうでしょう。本末転倒です。

フランスには、様々な国の人が住み、その国の言葉の訛りで堂々とフランス語をしゃべっています。同じラテン語系のイタリアやスペインの人たちの、訛りはかなりきついです。直ぐに何処出身か分かります。それに彼等は、語学学校の上級者コースにはほとんどいません。まあ、単語や文法が似ているし、わざわざお金を払ってまでいる必要性を感じないのでしょう。生活の中で覚えたフランス語で通すわけで、それ以上フランスらしい発音は目指しません。皆、自分の国の言葉の発音で「代用」しているのです。そして後は、フランス人に全体を想像して補ってもらうわけです。(余談ですが、日本人が、これと似た経験をするのは、韓国語を韓国で勉強する時です。単語や文法があまりに似ているため、日本人の韓国語の上達は他の人達に比べて目覚ましいものがあります。日本人には当たり前の「飛び級」が、欧米人にとっては全く考えられません。でも発音はかなり違う部分があるので、日本人には一からする必要があるのですが、ある程度コツを覚えて通じるようになると、そのままで別に韓国人の発音を目指したりはしなくなります。中には発音もうまくなって行く人も当然いますが。)

日本人も、フランス語に対して、これをすればいいのですが、どうしても「正しい発音」に、惑わされてしまって、通じる発音に向かわなくなります。中には「カタカナ発音」(米語で、What time is it now? が「掘ったイモいじるな」と日本人の耳には聴こえるの)を使おうという人もいますが、フランス語ではそこまでする必要はないでしょう。前にも言いましたが、日本語とフランス語は音的にかなり似ているので。(タモリクラブの「空耳アワー」は爆笑もの。必見です。)

また、フランス語で話して通じないのは、実は発音が悪いわけだけが理由ではない可能性があります。文章の作り方の基本がなっていない為に、発音は「正しく」ても、意味を相手にとってもらえない場合もあります。よく耳にする話ですが、日本人の国際会議での英語の発表は、いくら発音がうまくても言っている事がチンプンカンプンで、全く分からない、それに対して、ヨーロッパ圏の人間の場合、発音はかなり稚拙だし、英語力も十分とはいえないけれども、発表内容に関しては、聴いてよく分かるそうです。これは、ボキャブラリーにも共通点があり、どうやったら通じるか、心得ているからです。

フランス語の冠詞は、日本人に難しい文法の1つですが、これは日本の「て、に、を、は」、いわゆる文法用語の助詞だと思ってください。ただ日本語では単語の後ろに来るものが、フランス語では前に来ます。単語を1つ、ポンと言いっ放しただけでは何の事か分かりませんが、これに冠詞を付ける事でかなり意味が限定されます。主語+動詞+目的語という文の成立以前の問題なのです。(この場合、主語と目的語が、どの冠詞を付けるかに該当します。)日本語では「単語」1つだけでも、相手が意味を汲み取ってくれるので会話が成立する可能性が高いのですが(例:夫が妻に「酒」と一言)、フランス語でこれは通じません。だからどうしたのと逆に聞き返されるか、何度も同じ事をすると、もう相手にしてくれなくなります。自分から、話し相手に必要な情報を発信する事を心がける必要があります。

冠詞に関しては、また後ほど少しづつ説明します。今日はここまで。
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by nsato75 | 2009-05-04 15:34 | 日本人向けって?
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