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「マ行」、「ナ行」はいいが、「グニャ行」はあるか?

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「開いた母音/閉じた母音」の説明は残ってますが、大体、フランス語の母音/子音を一巡しました。そこで残っているのが、3つの子音 /m/, /n/, /ɲ/ と、フランス語には元々なく、しかも母音の後にしか付かない子音/ŋ/です。

/m/ 「マ行」で代用しても大抵の場合大丈夫です。

/n/ 「ナ行」で代用しても大抵の場合大丈夫です。

/ɲ/ この発音は「ニュ」に近いのですが、よく聴くと「ゥヌグ」の様にも聴こえます。昔の日本語にはこれに近いものがあったようです。例えば「カギ(鍵)」 の「ギ」は、頭が鼻にかかって「カ・ヌギ」の様の発音したとの事です。今でもそういう発音をしている人は本当に少ないと思いますが。
余談ですが、私の高校の化学の先生は「菓子」を「クワシ」、「化学」を「クワガク」(「ク」は小さく発音)と、いつも発音されていました。それに、韓国語をやると、「菓子」は「クワジャ」、「化学」は「フワハク」(「ク」「フ」とパッチムの「ク」は小さく発音)ですし、そうやって当時、発音は朝鮮半島を経由して渡ってきた人達を通して伝わっていたのだと実感する事が出来ます。

語尾の/n/ と/ɲ/の違いで意味が変わる場合もありますので注意。
/n/ Line /lin/ (リーヌ、女性の名前)
/ɲ/ ligne /liɲ/ (線、ライン)

/n/+/j/ の発音と、/ɲ/ の発音は日本人には同じように聴こえます。フランス人でもちょっと油断すると混同するようです。確か映画「アメリー」の中で、八百屋で働くリュシアンが発音を直されていた様な気がします。(もう一回見て確認してみますが。)
例えば、Avignon (アヴィニョン市)は
/a-vi-ɲõ/です。子音は /ɲ/ 1つです。
/a-vi-njõ/ と「子音の/n/」と「半母音の/ j /」に分かれるではないので注意してください。

/ŋ/ 英語の -ing で終わる単語に使われます。
最近は英語から入った言葉 doping (ドーピング)が dopage になったり(フランス風に -age を使って造語)してますので、単語は歴史的に定着したものに限られます。「(イ)ング」のように、「ン」と「グ」に分けるのではなくて、1つの子音として発音します。「ヌ」に濁点を付けた感じ「ヌ゛」でしょうか。
by nsato75 | 2009-05-07 06:38 | 発音編
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