「 si 」は必ずしも「もし」ではない。

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ちょっとお休みしてましたが、再開です!
今日は接続詞の si です。

Un café, s'il vous plaît. (コーヒー一杯、お願いします。)

などの表現でも、おなじみの接続詞 si ですが、これを英語の if の様に考えて、「もし/もしも」と考えていると、絶対に理解出来ない文章がでてきます。確かに「もし/もしも」の訳で通じる表現が大多数ですが、「〜であるのは、〜だからだ」とか「〜とすれば、(他方は)〜だ」などの意味で使われる si がある事を知っていた方がいいでしょう。

しかも、こういった表現はフランス語を始めてすぐの頃には、まず出てきません。中級あたりになってぼちぼち顔を出します。私もその時始めて目にして、しっくり来なかった記憶があります。どうしても「もしも」が頭にちらついてしまって、文の正しい意味が取れなくなってしまいました。

この表現は「もしも〜なら、〜です」という「条件の si 」とは違って、2つの文の意味のコントラストを使った表現です。

「〜であるのは、〜だからだ」
Si Marie n'aime pas les huîtres, c'est parce que ça l'a rendue très malade une fois.
 マリーがカキを嫌いのは、一度、カキに当たったからです。

「〜とすれば、(他方は)〜だ」
Si la région parisienne a ses atouts, la province a ses charmes.
 パリ地方はいろいろ便利だが、地方には地方の魅力がある。

ちなみに s'il vous plaît. をそのまま直訳すると「あなたのお気に召すなら。。。」という意味になります。普通は、si の付いた文は、最初に来ますが、s'il vous plaît.の場合は、ほとんどの場合後ろに来ます。例えば:

La poste, s'il vous plaît. (郵便局はどこですか。)

あと、相手が1人の場合で、友達、家族、子供だったりすると s'il te plaît になるので注意してください。例えば:

Passe-moi le sel, s'il te plaît. (塩をとってくれる?)

それと、人にものを頼むときは「必ず」これを最後に付けてください。でないと「非常に失礼な人」にとられてしまいます。フランス人の親は、自分の子供に対して、s'il te plaît. / s'il vous plaît. を付けるように非常にしつこく言っています。これは見習った方がいいでしょう。


話はちょっとかわりますが、「接続詞 si 」は、「今現在の事実とは違う事を仮定する時」や「過去に実際に起こった事とは違う事を仮定する時」などで使われる、「条件法・現在/過去形」だけでなく、「直説法・未来形」とも密接な関係にあります。例えば:

S'il pleut demain, je ne viendrai pas chez toi.
 明日雨が降ったら、家に遊びには行かないよ。

未来形というのは、実は直接「未来のこと」と表すよりは、「条件の si 」を使って「今はこうであるなら、未来はこうなる」という二段階の表現なのです。

こう考えると、一般に「 si 」のついた文には、活用語尾の r の付く「直説法・未来形」や「条件法・現在/過去形」は来ない事になっています。昔の表現ではあったようですが、今の「文法規則」では間違いになってしまいます。「 si 」を使った仮定の文をを受けて始めて成り立つ時制と考えれば、話が通じると思います。

Si le colis arrive demain, je serai très content.
 明日小包が着けば、嬉しいです。

Si j'étais riche, j'achèterai un voilier.
 もしお金があったら、ヨットを一艇、買いたいな。

Si Pierre ne serait pas parti trop tôt, il aurait pu rencontrer Jean.
 もしピエールがあんなに早く家を出て行かなければ、ジャンに会えたのに。

その他の接続詞に関しては、また別の機会に紹介します。ではまた。
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by nsato75 | 2009-06-20 07:56 | 接続詞編
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