「 et 」は、必ずしも「と」ではない。

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今日は、si に続いて「接続詞 et 」です。

まずは、les conjonctions de coordination 「等位接続詞」です。これらの接続詞の特長は、基本的に「接続」する2つ(それ以上もありうる)の単語や文の順番が文の意味を大きく左右します。他の接続詞では文の順番を変えても、多少ニュアンスは変わっても、意味にそれほど大きな変化はないのですが,この場合、順番が非常に重要です。

これは文法的には全部で七つありますが、順々に説明します。

et, ou, mais, donc, or, ni, car


toi et moi (あなたと私)

2つの単語を結ぶのに et はよく使われます。ただ基本的に結ぶものは「同じ」でなければいけません。名詞なら名詞同士、動詞なら動詞、形容詞なら形容詞と言った具合です。単語と文を結ぶ事もありますが,これは特殊な例です。

結ばれる2つの単語の順番はとても重要です。例えば moi et toi とは言いません。フランス人も控えめな所があって、moi (わたし)は必ず、2つ目(3つ以上の場合は最後)に付けます。 moi et toi という人は、シチュエーションにもよりますが,よほど自己中な人だと考えられてもおかしくないので気をつけてください。他のペアでは、順番を交換しても全然問題ないものもありますが、これには気をつけてください。

また、ちょっと見ると「 et 」と、日本語の「と」は、同じように見えるかもしれませんが、接続する単語を「3つ以上」にするとその違いが出てきます。

Jean, Jacques et Jules.
ジャンとジャックとジュール

違いが分かりますか。日本語では3つの単語の間に挟まれて「と」が2つ付いていますが、フランス語では最後の単語の頭に et が1つだけついて、その代わりに「 , 」( virgule : 英語でいうコンマ)が付いて,初めの2つを区切ります。これは何故かと言うと、それぞれの接続詞の付く位置が違うからです。では何処に付くか、文節に分けてみてみましょう。

toi / et moi
あなたと / 私

Jean, / Jacques / et Jules
ジャンと/ジャックと/ジュール

フランス語では、後ろの単語の頭に付きますが、日本語では前の単語の後に付きます。フランス語でも全ての単語に et を付ける事もありますが、これは特に強調しようとしたいときです。ちょっと硬い表現なので、文章でしか目にしないかもしれませんが。

Et Jean et Jacques et Jules.
ジャンもジャックもジュールも

何の事はないかもしれませんが、この付く位置によっては、日本語の「と」とは違う意味の用法が出てきます。これは et が単独で使われる時によく見られます。

Et tu n'as rien fait pour l'aider ?
 それで助けもしないで何してたの?(ちょっと意訳です)

この文の前に「何か」前提があるのが分かりますか。この場合、誰かが事故にあったりしていたのに、話し相手から、その人を助けたような話がなかった訳です。

2つの文章を繋げる場合でも、同じ様な効果があります。この時、必ずしも主語は同じではないです。

Le roseau plie et ne rompt pas. (Jean de la Fontaine の寓話からの引用)
 葦はたわむが、折れはしない。

et が「しかし」のように「逆接的」に訳されているのに注目してください。この感覚は、辞書とかでいろんな用例に触れて慣れるのがいいでしょう。まあ,結構文語的なので、日常的にはあまり出てきませんが、知っていると知らないとでは意味の取り方に雲泥の差が出ますので。
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by nsato75 | 2009-06-23 20:20 | 接続詞編
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