l'indicatif présent (直説法・現在)

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日本は新学期。フランスに住んで大分長いですが9月が新学期という感覚はどうもなじめないですね。桜も咲いて気分もいいので今月からまた投稿を再開します。前に書いたことと重複することもあるかもしれませんがその時はご容赦を。

フランス語の中の時制で一番の基本になるのが「l'indicatif présent(直説法・現在)」です。とはいっても、この用語を知っていること自体はそんなに大切ではありません。フランス語圏で育つ人はこんな言葉を知らなくてもフランス語を使えるようになるからです。でもとりあえず用語の説明から始めましょう。

フランス語の le mode「法」について

一番「単純」な活用形を「基本」にして、それと似たものをまとめて「l'indicatif」とし、それ以外をこれに対比させる形で分類するとこうなります。ですから1つの「法」の中には、幾つかの時制があります。

l'indicatif直説法(ダイレクトの「直接」ではないので注意。)
le subjonctif間説法
l'impératif命令法
le conditionnel条件法
l'infinitif 不定法

「l'indicatif」というのは基本的に「お話」や「説明」をする「法」です。今のこと、既に起きたこと、これから起きるだろうことです。人間が口を開く時は何らかの情報を他人に伝えるためでしょう。これが基本になるのは自然です。

「le subjonctif」は頭の中で考えたこと。「l'indicatif」が「現実」とすると「le subjonctif」は「想像」の世界です。必ず接続詞の gue が頭につくのが大きな特徴です。フランス語ではこの「現実と想像」の区別がはっきりしています。2つの法の使い分けで意味が全く変わる場合もあります。

「l'impératif」は人に何かを「させる」場合です。自分も含めて「〜しましょう」という勧誘もこれに該当します。この法の活用形は「主語代名詞」がつかないのが特徴です。また会話の「話し手/聞き手」の1/2人称のみで、それ以外の「三人称」は該当しないので活用形は他の法に比べて少なくなります。命令法を使ったからといって他人が自分の思い通りに動いてくれる訳ありません。人を動かしたいのであればそれなりに気遣いをした表現が必要になります。人にものを頼む表現はいろいろありますのでこれを使い分けることが円滑なコミュニケーションの基本になります。

「le conditionnel」は「事実とは違う条件を提示」し、それに対する「仮定」を表すものです。単独で使われることもありますが、基本的に接続詞 si で始まる文とペアになります。仮定というのは想像上であるのと同じことです。

「l'infinitif 」は「辞書形」です。-er, -ir, -re, -oir, -dre, -tre などの活用語尾がつきます。フランス語の活用はこの形で分類・説明されているのが「伝統」ですが、このブログではこれとは違う方法、つまり動詞の活用形の発音を使って新しい分類・説明をします。


「l'indicatif」の時制

どの「法」も「le temps simple 単純時制」と「le temps composé 複合時制」の2つが存在します。命令法などでは複合形はほとんど使われませんが理論上存在します。単純形は動詞のみの活用、複合形は助動詞「avoir / être」が活用し、それに過去分詞となった動詞がつく形です。

単純時制
le présent現在形
l'imparfait半過去形
le futur simple単純未来形
le passé simple単純過去形

複合時制
le passé composé複合過去形

「le présent」は「現在」のことばかりではありません。未来のことも過去のことにも使えます。万能の時制と言えます。命令法もよくつかいますが、子供が一番最初に習うのはまずこれです。これを「基本」の時制とするのはこれが大きな理由です。

「l'imparfait」は「記憶の中の現在」という表現があっているかもしれません。想い出の中のことは、時に想像上のことと重なることもありますが、これはまた別の機会に説明します。いろいろ使い方がありますので1つ1つパターンで説明する予定です。

「le futur simple」は「未来」のことではありません。これから先起きることが分かったらだれも苦労しません。こういう条件があったら(接続詞 si を使って表現)こうなるはずだという確信を表現する時に使います。時に「命令」の様に使われるのもこのためです。自分の確信を他人に押し付ける訳です。

「le passé simple」は基本的に「ストーリー」の一部としての表現をする時に使う時制です。お話であればいろんなアクションが連続しますから1つの動詞だけを取り出して考察するのはちょっと無理があります。しかし単独で使われることもあるのでそういう特殊な例は、追って説明します。「過去」という名前ですが、おとぎ話やSFなどの「フィクション」に使われることも多いです。文法書では「現在と切り離された過去」とされていますが、これはフランス語で幾つもある過去の時制を分類して説明しようとした時の苦し紛れの表現であって、日本人の自然な感覚ではないので最初はあまり気にしないでください。フランス人も文法の授業以外では「現在と切り離された過去」という表現は使いません。

複合形としてはここでは複合過去形のみで、他の複合時制はまた別の機会に紹介します。始めはこれだけで十分でしょう。

「le passé composé」は本来なら le présent composé (複合現在)とでも呼ばれるべき時制です。というのも動詞はあくまでも現在形だからです。ただ一般的に過去に起きたことを見聞きしたり、自分で体験したことを説明するのに使われるのでこの名称が使われると考えてください。 le passé simple(単純過去形)に対する le passé composé(複合過去形)ということです。
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by nsato75 | 2010-04-06 09:10 | 法・時制編
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