カテゴリ:法・時制編( 12 )

Bien / mal +「過去分詞」の組み合わせ。。。

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フランス語の「過去分詞」は、avoir やêtre という「助動詞」と使われるのが一般的ですが、会話の中では、「既にそうなってしまっている状態」を言い表すのに、単独で使われることがよくあります。

代表的なものを挙げると。

C’est bien parti ! (スタートは上々!)
C’est vraiment mal parti !(幸先、本当によくないな。)
Bien dormi ?(朝のあいさつで「よく眠れましたか?」)
Oh, bien pensé !(お、機転が利くね)

こうなると「形容詞」的な使われ方と言っても問題ないでしょう。実際、「分詞」と呼ばれるものは、形容詞として扱われるものも多くありますから。

フランス語では、会話集などから、なるべく簡単な(簡略化された)表現を見つけて、それから、文法的な文に発展させていくことの方が早道だと思います。

あまり「正しい文」ばかりを追求すると、少々窮屈でしょう。
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by nsato75 | 2015-06-06 00:22 | 法・時制編

「法」と「時制」。。。2

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今回は、直説法の説明です。
まず前回のおさらい、直説法〔 l'indicatif 〕には、単純時制と複合時制のペアが4つあります。

  現在( le présent )  / 複合過去( le passé composé )
 半過去( l'imparfait )  / 大過去形( le plus-que-parfait )
単純未来( le futur simple )/ 前未来( le futur antérieur ) 
単純過去( le passé simple )/ 前過去( le passé antérieur ) 

 il parle / il a parlé
 il parlait / il avait parlé
 il parlera / il aura parlé
 il parla / il eut parlé

直説法の使われ方ですが、一般的に「ナレーション」つまり「物語り」です。
お話をするとき、自分の経験であれ、作り話であれ、直説法の時制をいくつか組み合わせることで、メリハリのある描写ができるのですが、「ナレーション」の基本は別の所にあります。

実は「同じ法と時制の活用形を順番に並べる事」で「ナレーション」は成立します。
ナレーションというのは、順番に展開するアクションの流れの事です。例えば「料理のレシピ」も1つのナレーションになります。なぜなら手順を間違えると、おいしい料理はできないからです。

料理のレシピにはよく「命令法・現在形」と「不定詞」が使われます。つまり直説法だけが「ナレーション」の「法」ではないのです。

人に「話」を聞いてもらう為には筋道を通して話す事が大切ですが「同じ法と時制の活用形を順番に並べる事」を守る事で通じます。
例えば、自分の経験した事を話すのは「複合過去形」を使うのが普通ですが、過去の事を話しているという認識が相手に伝われば「現在形」を使うことも可能です。逆に臨場感が伴っていい事もあります。

過去の事を話すのに、文章の中で「複合過去形」と「半過去形」のどちらをどう使ったらいいのか初心者には難しい所ですが、究極の所、アクションを全て「半過去」の活用に統一すれば、それもOKなのです。この場合、一度だけの経験というよりは、自分の過去の習慣を話す時によく使われます。例えば、夏休み中は朝起きてラジオ体操に行ってご飯を食べてプールに行って昼寝して、、、といった感じです。

会話でもメールでも仏作文をするとき、長文を多用するよりは、短い文を並べてで場面の展開を説明するようにした方がいい事があります。話をするとき、場面展開を1つ1つ分解して考えるクセをつけるといいかもしれません。
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by nsato75 | 2012-02-14 09:39 | 法・時制編

「法」と「時制」。。。1

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フランス語の動詞の活用の分類で「時制」と一般的に言いますが、実はこれだけではありません。

あまり知られていませんが、「法( le mode )」という4つのカテゴリーがあります。
「法」の基本は「人称・数」で活用するとういうことです。「男性/女性」の「性」も一部影響します。

直説法〔 l'indicatif 〕
間説法( le subjonctif )
命令法( l'impératif )
条件法( le conditionnel )

こんなにいっぱいあると尻込みする人も出て来るかもしれませんが、それぞれの法にはそれなりの「論理」があり、これが分かるとそれほど難しくはないと思います。
それぞれの法は「人称・数」を代表する「主語代名詞」がついて活用しますが「命令法」だけは例外で「主語代名詞」がつきません。

それでは「時制」とはなんでしょうか。
「時制」は実は「ペア」です。つまり(必ず)2つがセットになってります。
1つ目は、動詞だけが活用する「単純時制」で、
2つ目は、助動詞の活用形に動詞の過去分詞がつく「複合時制」です。
実際に使われなくても文法の理論上は必ずセットになります。

直説法〔 l'indicatif 〕には、単純時制と複合時制のペアが4つあります。

  現在( le présent )  / 複合過去( le passé composé )
 半過去( l'imparfait )  / 大過去形( le plus-que-parfait )
単純未来( le futur simple )/ 前未来( le futur antérieur ) 
単純過去( le passé simple )/ 前過去( le passé antérieur ) 

 il parle / il a parlé
 il parlait / il avait parlé
 il parlera / il aura parlé
 il parla / il eut parlé

実は、ここにもう1つ「複複合過去形」というのが存在しますが、これは「複合過去」とペアになります。
これは複合時制の「複合過去」が、単純時制の「単純過去」のように扱われるためです。
これはまた説明したいと思います。

複合過去( le passé composé )/ 複合過去( le passé surcomposé )
 il a parle / il a eu parlé

フランス語を勉強し始めた時、「複複複合過去」とか「複複複複合過去」のように、永遠に複合形が「増殖」して行くのかと思った事もありましたが「複複合過去」で打ち止めですのでご安心を。
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by nsato75 | 2012-02-07 08:33 | 法・時制編

直説法・未来形と条件法・現在形。。。1

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この2つの活用形は「直説法(l'indicatif)」と「条件法(le conditionnel)」という全く違った「法(le mode)」に分類されていますが、多くの共通点をもっています。

私見ですが、本来は同じグループにいれるべきものが、様々な理由で別々のグループに分類されていると考えます。変な例えかもしれませんが、同じ両親から生まれた兄弟姉妹が別々の家に引き取られて行った様なものでしょう。そう考えるとちょっと悲しいペアです。

それでは「共通点」をみてみましょう。

まず活用形から言うと「 r 」という子音が活用語尾の頭につく事です。
動詞「manger(食べる)」でみてみましょう。
この2つの活用形の語幹は全ての「人称・数」で共通です。これは覚える上で大きな助けになるはずです。
「 - ( trait d'union 英語のハイフン )」は「語幹」と「活用語尾」を分ける為です。普通はつきませんので、あしからず。

直説法・未来形 条件法・現在形
je mange-rai je mange-rais
tu mange-ras tu mange-rais
il mange-ra il mange-rait
ils mange-ront ils mange-raient

nous mange-rons nous mange-rions
vous mange-rez vous mange-riez

「 r 」に続く活用語尾ですが、動詞「 avoir 」の「直説法・現在形」と、全ての動詞に共通する「直説法・半過去」の活用語尾がついています。
動詞「 avoir 」でみてみましょう。上の2つと比べて、「 r 」を除いて活用語尾が全く同じのが分かると思います。

直説法・現在形 直説法・半過去形
j'ai j'av-ais
tu as tu av-ais
il a il av-ait
ils ont ils av-aient

nous av-ons nous av-ions
vous av-ez vous av-iez

代名詞が「ils (elles)」の3人称・複数形は、ここでは「il (elle)」の3人称・単数形と一緒に考えます。これは「条件法・現在形」と「直説法・半過去形」に見られるように代名詞が「je / tu / il / ils 」の活用形が「全く同じ」場合が非常に多いからです。

もう1つの共通点は、「si(〜だとすると)」という接続詞を伴って使われることです。これは次の機会に。
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by nsato75 | 2012-01-31 11:41 | 法・時制編

命令法と動詞「vouloir」。。。

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命令法で使う動詞に面白いものがあります。「vouloir」は「~を欲する/欲しがる」という意味の動詞ですが、これを命令形で使う事があります。

実は、銀行にお金をおろしにいくとよく見かける表現にこんなものがあります。

Veuillez insérer votre carte. (カードを差し込んでください。)

これは現金自動預け払い機の画面に最初に出て来るメッセージです。ちなみに、普通の命令形も使われます。

Insérez votre carte. (カードを差し込んでください。)

これは、2人称・複数 veuillez + infinitif (不定詞:辞書形)です。直訳すると「(〜することを)欲しがって下さい」となり、ちょっと変ですが、書き言葉でよく見かけます。ATMの前のお客さんは普通一人なのに、複数形なのは丁寧な表現の為です。

あらたまった手紙の締めくくりにも使われます。日本語の「敬具」にあたります。

Veuillez recevoir mes sincères salutations.
(直訳すると「私の心からの敬意を受け取って下さい」でしょうか。締めくくりの言葉には、これ以外にもかなりバリエーションがありますので、探してみて下さい。)

話し言葉でも丁寧にお願いするような場面でも使われますが、私の経験から言うと、よほどあらたまった場でないと使われない気がします。誰でも使う訳でもなさそうです。

Madame, veuillez vous asseoir. (大人の女性に向かって、どうぞお座りください)

命令法は基本的に3つありますが、この動詞の他の2つの活用形は文法的には可能ですが、ほとんど使われないようです。

1人称・複数 veuillons
2人称・単数 veuille

「vouloir」の命令法で、良く見かけるものがありますが、「vouloir」そのものではなく「en vouloir à ~」という表現で使われます。この表現は「〜に対して怨む(うらむ)」というちょっと物騒な意味ですが、結構頻繁に使われます。「悪く思わないでね」といったニュアンスですね。

Ne m'en veux pas ! (私の事を怨まないでください)
Ne m'en voulez pas ! (私の事を怨まないでください)

この場合、直説法・現在形の形がそのまま流用されています。ただ、veuille / veuillez を使う人もいるようです。

Ne m'en veuille pas ! (私の事を怨まないでください)
Ne m'en veuillez pas ! (私の事を怨まないでください)

「vouloir」が「en vouloir à ~」になると、全く意味の違った使い方の様な印象をうけますが、私はそうは思いません。「vouloir」が「自分の情念を、ある対象に向ける」ことだとすると、この情念がネガティブに転じると「en vouloir à ~(怨む)」となると考えたらどうでしょうか。

命令法がない動詞も実はあります。これはまた別の機会に。
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by nsato75 | 2012-01-30 01:04 | 法・時制編

命令法。。。

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最近ちょっとさぼっていましたが、投稿再開します。重複があったらすいません。

今日は命令法です。

ではまず、命令すると言う事はなんでしょうか。あなたは命令される事が好きですか。

日本語で「命令」というと自分の意志には関係なく他人の言うなりになるということでしょう。では我々が普通の生活の中で、命令したり、命令されたりする事はあるでしょうか。軍隊にでも入っていない限り「普通はない」といえるでしょう。

でも人に対して行動を促したり、お願いしたりするシチュエーションはよくあります。何かを教えるときや、人を誘導する時も同じです。誰でも人の言いなりになるのはいやでしょう。
フランス語の命令法は、やはり基本的に「自分の考えを他人に押し付けて行動を促す」ためのものです。ですから、使い用によっては頭ごなしの命令調になってしまい、人の反感を買う事請け合いです。
この為に「もしよろしかったら」という s'il te plaît. / s'il vous plaît. という表現がとても重要になるのです。フランスでは子供のしつけの場面でも、この表現を使うように「強要する」親を良く見かけます。これは親の威厳から「命令」しているいい例です。こういうことは日本より厳しい気がします。

ではフランス語の「命令法の活用形」を具体的にみてみましょう。danser (踊る)という動詞を使ってみてみましょう。命令法では主語代名詞が使われませんが、参考の為につけておきます。

je...1人称・単数形 (なし)
tu... 2人称・単数形 danse ! (踊れ。)
il... 3人称・単数形 (なし)

nous... 1人称・複数形 dansons ! (踊ろう。)
vous... 2人称・複数形 dansez ! (踊れ。)
ils... 3人称・複数形 (なし)

je...1人称・単数形 (なし)
 この活用形がないのは、自分自身に向かって「命令」は出来ないからです。フランス語では自分に向かって言葉で励ます場合、まるで他人に話しかけるようにします。日本語でも「おまえならできるぞ」と暗示をかけるのと同じ感覚です。

il... 3人称・単数形 (なし)
ils... 3人称・複数形 (なし)
 3人称というのは、固有名詞や一般名詞が主語に付く場合です。いわゆる「もの」が主語ですから、人間の言葉を解さない「もの」に対して命令はできません。最近のコンピュータは音声認識が発達しているので、それも可能でしょうが、ものに話しかけるのはやはりおかしいでしょう。日本語だと「風よ、吹け」と、結構普通に話しかけますね。でもこれは日本人が「言霊(ことだま)」の力を信じているからでしょうか。
 
tu... 2人称・単数形 danse ! (踊れ。)
vous... 2人称・複数形 dansez ! (踊れ。)
 この2つの違いは、相手が一人か、2人以上かです。子供が1人なら単数形、2人以上なら複数形です。日本人の場合、どうしても大人になってからフランス語を勉強するので「丁寧の命令法・複数形」で、初めから相手が1人の場合でも複数形を使う事がよくありますが(例。Comment allez-vous ? ご機嫌いかがですか)、基本はやはり相手の数です。

nous... 1人称・複数形 dansons ! (踊ろう。)
 1人称・単数形は命令法にありませんが、複数形はあります。何故でしょうか。
 この人称は、「私達」となり、私の他に誰か別の人がいるからです。つまり、その別の人に話しかける形になります。他人に対し、お願いするだけではなく、自分も一緒にするからという事です。
 2人称の2つの活用形と比べると、1人称・複数形は、生活する上で、自分から使う事はあまりないでしょう。この説明はちょっと複雑ですが、on という代名詞が関係しています。これはまた投稿しようと思います。
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by nsato75 | 2012-01-27 10:15 | 法・時制編

単純未来形は、本当に「未来」か。。。2

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前回、フランス語では実は「未来」のことを語るとき「直説法・単純未来形」を使わないで、例えば「直説法・現在形」を使って「これからのこと」を表現できると書きました。では「直説法・現在形」をどう使うのか見てみましょう。

フランス語の「直説法・現在形」には幾つかの「意味」がありますが、代表的なものを紹介します。

1/「普段の習慣」を表現する。

 Je prends le bus pour travailler. (バスで通勤します。)

「直説法・現在形」のもっとも基本的な意味です。何が「現在」かという議論はさておき、我々が社会生活を営む上で様々な「習慣」を持っており、これを維持することが「今」を創りだすことにつながるからです。
「Au Japon, on mange du riz.(日本では米を食べる)」といったら、毎年日本では稲を植えて収穫し消費しているということが前提です。もし何らかの病気で稲が全滅してしまったら、この表現は当然使えなくなります。「Au Japon, on mangeait du riz.(日本では米を主食にしていた。)」と「半過去形」で言うしかなくなりますから。

2/「今、現在」していることを表現する

  Qu'est-ce que tu fais ? (何してるの?)
Je lis un journal. (新聞読んでいるの。)

2つ目の意味ですが、英語と違ってフランス語には「-ing 進行形」がありません。これは「(今)〜している」意味で「直説法・現在形」が使われるからです。英語なら What are you doing ? となるところがフランス語では特別な表現を使わなくてもすむ訳です。

フランス語にも「〜している最中である」という表現は存在します。しかし本当に強調する場合でないとあまり使われません。

Je suis en train de lire un journal. (今新聞読んでいるんだから(静かにして)。)

3/「これからする予定」を表現する

Je vais chez le dentiste demain. (明日、歯医者に行きます。)
 ≒ J'irai chez le dentiste demain. (明日、歯医者に行きます。)

この表現は「未来形」でも使われますが、「現在形」も頻繁に使われます。「今、自分がそれをするつもりでいるのだから、未来はその通りになる」と考えると分かりやすいと思います。

2つの時制を使った表現の意味の違いですが、実質的にそれほどありません。それに「明日」とか「来年」の副詞をつければ「未来」つまり「これから先のこと」を言っているのだと分かりますから、わざわざ動詞を「単純未来形」に活用しなくても「現在形」でも十分な訳です。

「単純未来形」と「現在形」との違いは、このブログの「接続詞編」にちょっと書いてあります。「単純未来形」は「接続詞 si 」を使った「従属節」と、動詞を「単純未来形」に活用する「主節」という2つの「節」からなる「文」が基本です。「現在形」では、このような「二重の文構造」は特に必要ありません。


日本語の動詞の辞書形(「行く」「話す」のように「u 」で終わるので「う形」と呼びましょう)は、フランス語の「直説法・現在形」と同じく「普段の習慣」を説明するの使われるので、ちょっと見たところでは「現在」と理解されがちですが、よく考えてみると「これからのこと」を話す場合に使われます。例えば、

バスで通勤します。(フランス語の「普段の習慣」と同じです。)

何する? (まだ、何もしていない状態で、これからどうするかを聞いている。)
そうだね、新聞読む。 (こう言った後から新聞を手に取り読み始める。)

日本語を勉強する人たちは、この「う形」が未来のことを表すことを知らない人が多いようです。多分「習慣」として教えられる割合が多いからかもしれません。
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by nsato75 | 2010-05-21 02:25 | 法・時制編

単純未来形は、本当に「未来」か。。。1

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今日は「まあ、ほとんど使わない単純過去形」に対して「結構使用頻度の高い単純未来形」の説明をします。

まず、フランス語の時制には「未来」とつくものが2つもあります。「直説法・単純未来形」と、この複合形(助動詞が「単純未来形」に活用し、動詞の過去分詞がつく)である「直説法・前未来形」です。ここではまず、助動詞をとらない単純形の「直説法・単純未来形」だけを扱いますが、この活用形がどんな意味を持つのか考えてみましょう。

単純未来形の活用形は「動詞 avoir 」の直説法・現在形を「活用語尾」にとります。これは「単純過去形」の一部のでも見られました。

直説法・単純未来形
je danserai nous danserons
tu danseras vous danserez
il dansera ils danseront

直説法・前未来形
j'aurai dansé nous aurons dansé
tu auras dansé vous aurez dansé
il aura dansé ils auront dansé


既に起きたこと、つまり「過去」のことを語るとき「2つの選択肢」があります。ひとつは「真実」を語ること、そしてもうひとつは「嘘」を語ることです。全くの空想からでた話も「嘘」の部類に入ります。「何が歴史の真実か」という議論はさておき、この二者択一は「未来」のことを語る時には当てはまりません。なぜなら未来というのは、まだ「何も起きていない状態」だからです。従って「真実も嘘もない」訳です。未来に起こることがあらかじめ分かる人であれば問題ありませんが、普通の人はせいぜい「こうなるだろう」と未来の予測をするのが精一杯です。

フランス語では実は「未来」のことを語るとき「直説法・単純未来形」を使わないですむ場合が多くあります。
他の時制、例えば「直説法・現在形」を使って「これからのこと」を表現できます。

続きは後日。。。
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by nsato75 | 2010-05-18 06:46 | 法・時制編

命令法と命令表現

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これを投稿していたのを忘れていました。重複している部分もありますが、取りあえずとっておきます。それとこれは「法・時制編」に移動します。

フランス語には命令法というものがあり動詞の活用の重要な部分です。

他の「法(直説法や間接法など)」との大きな違いは、人称と時制に制限があることです。具体的に見てみましょう。左が「直接法・現在」右が「命令法・現在」です。数で見ると半分しかありません。ここで命令法を大文字で表すのは、それ自体、会話でしか使われないからです。普通は「3人称・複数」が一番最後に来ますが「3人称・単数」と関係が深いのでここでは並べてあります。

1単 je danse
2単 tu danses Dense !
3単 il danse
3複 ils dansent

1複 nous dansons Dansons !
2複 vous dansez Dansez !

ちょっと「人称」のおさらいをしてみましょう。
フランス語では、一対一の「話し手と話し相手の関係」が中心になります。話し手の主語代名詞が je 、話し相手が tu で、話し手が1人称、話し相手が2人称に、それぞれ一人ですから「単数」になります。
そして「それ以外」を全て「人も、ものも」3人称と考えます。これは一種の「入れ子構造」です。「一人称の私」を中心にして、まず「2人称の会話の相手」をとりこみ、つぎに「3人称のそれ以外」をとりこみます。

〔〈(私)/あなた〉/それ以外〕

命令というのは「話し手」の観点です。つまり話し手が考えたことを「それ以外の人(か何か)」が実現する訳です。話し手自身が何かする場合「自分でしたい」と思えば別に他人を使わなくてもすむわけですから「1人称-単数-の命令形」はありません。
でも「自分を励ましたり、たしなめたり」ということはありますし、自分に向かってそういう言葉をかけたい時もあります。この時は「2人称・単数」を使います。

1人称の複数形は「話し手」+アルファです。自分もするから他の人もしてくださいという勧誘の表現です。
2人称の複数形は、複数の話し手にお願いする場合です。子供が一人の場合大抵 tu を使って話しかけますが、子供が二人以上いる場合は、この複数形に該当します。日本人は大人になってからフランス語を勉強するので「丁寧表現」の vous を先に習ってしまい「複数」の vous は後回しになるので注意してください。

ここで1つ大事なのは「命令法」という用法で活用形があるからといって、それを使っただけで「人が自分の思い通りに」動いてくれる訳ではないということです。「お願いします」という表現 s'il te plaît. / s'il vous plaît. をつけることが重要です。s'il nous plaît という表現は可能でしょうが、私は聞いたことがありませんので s'il te plaît. / s'il vous plaît. の2つにとどめましょう。

ここで見事に「3人称」が抜け落ちている訳ですが、会話の当事者以外に「命令」することはあるのでしょうか。答えは「ノン」です。おとぎ話などで動物やもの相手に語りかける場合、相手を擬人化して tu / vous を使いますのでやはり「2人称」になってしまいます。

Monsieur la mouche, comment allez-vous ? ハエさん、ごきげんいかが。

命令ではありませんが、それ以外の人やものに、こうしてほしい、こうなってほしいという願望を示すことは出来ます。「〜してほしいと思う」という表現で「接続法」が使われます。

Je souhaite qu'il gagne le concours. 彼が大会で優勝してほしいと思う。
Que le meilleur gagne ! 実力が上の方が勝て!

2つ目の文は「接続法・現在」の文だけで意味が通じます。これは結構使う表現です。
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by nsato75 | 2010-04-22 23:28 | 法・時制編

漫画とフレンチコミックと半過去。。。

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実は友達にフランスのBD(フレンチコミック)作家がいます。名前はフレデリック・ボワレ。朝日新聞に連載してたりしたので知っている人もいるかもしれません。彼と会ったのはかれこれ十年以上も前ですが、実は初めてに会う前から彼の作品を読んで知っていました。

彼の作品の面白いところはストーリー展開の感覚が日本の漫画とフランスのBDとの中間にある点です。日本の漫画はキャラクターの視点でかかれ、感情移入もしやすく、テンポもリアルタイムです。これに対してフレンチコミックは、キャラクターの感情表現はあまり表に出でこないで台詞や説明を読ませながら話が進みます。私はこの3つの漫画の違いをフランス語の文法で表現してかれに伝えたら妙に気に入っていろんなところで使っていたようです。

まず日本の漫画は「直説法・現在」。まるでジェットコースターに乗っているような臨場感があります。
フランスのBDは「直説法・単純過去」。物事を起きた順に客観的に追って行くやり方です。美術館で1つ1つの絵を順番に見ながら進んで行くのと似ています。(フレデリックは後でこれを「複合過去」に置き換えてますが、原理は同じです。)
そしてフレデリックの作品は「直説法・半過去」。彼は写真を使って絵を起こすという作業をしているせいもあるのですが、絵を見た瞬間「どこかで見たことがある」ような錯覚にとらわれます。(これは私の印象なので全ての人がそう思うとは考えませんが。)BDではキャラの視線を感じることはほとんどないのですが(顔の絵を真っ正面に描いてあっても、その視線が読者に届きません)彼の作品のキャラの目は何かを訴えかけてきます。でもコマ運び自体はBDからの手法なのでお話は1つ1つ順序立てて進みます。

半過去は日本人にとっても苦手な時制の1つですが、私は「記憶の中の過去」だと思います。当然、そのシーンは自分で見た時は「現在」だったわけです。その場を呆然と眺めているような「臨場感」を思い出しているわけです。また「記憶の中」ということで「事実に反することを仮定する」時にも使えます。これは条件法でまた説明します。

フランス文法書には時間軸を一本の線で表して、半過去は過去のある一点の前後を含めた時制であると言う表現を見かけますが。私はこの表現は好きではありません。第一フランス人はそんな線を引かなくてもちゃんとフランス語が話せます。それにこれは言語学者達がフランス文法を説明しようとする時の苦肉の策であり、これを初学者にも使い回しをするのはあまりいただけないと思います。この説明で「わかった」という人がいればそれはそれでいいことですが。
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by nsato75 | 2010-04-19 08:34 | 法・時制編