カテゴリ:日本人向けって?( 6 )

日本語とフランス語の「会話の文法」。。。

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いくら単語をいっぱい知っていても、それだけでは会話はできません。

単語を組み合わせる事で、自分の伝えたい「意味」や「コンテクスト」を組み立てる必要があります。

これは、日本語もフランス語も、どんな言葉でも同じです。会話では文法は必要ないと豪語する人がいますが、会話には会話なりの文法が必要です。でも、単語を上手に組み合わせる事で、簡潔に自分の伝えたい事を表現できれば、話す事が楽しくなると思います。

簡単な会話では、2つか3つの単語を組み合わせる事で意味が限定され、お互いの意思の疎通ができます。例えば、「これ、とても美味しい」とか「今日、何する」といった感じです。

単語の中で会話の核となるのは、やはり「名詞」と「動詞」でしょう。名詞は「物の名前」、動詞は「アクションの名前」です。

日本語は、とても便利な言葉で、名詞や動詞を「辞書に載っている形」で使っても全く問題ありません。例えば、喫茶店で「コーヒー」といったら、直ぐにコーヒーが出てきます。誰かが「帰る」と言ったら、「この人は自分の家に帰るつもりなんだろう」と思ってくれます。

これに対してフランス語は、そうは行きません。

名詞の場合、「café」だけだと、とてもぶっきらぼうに聞こえます。「Un café.」というと「コーヒー、一杯」となり、注文しているんだなと理解してもらえます。より丁寧をこころがけるのであれば、「Un café, s'il vous plaît.」となります。名詞の前につく「数詞」や「不定冠詞」や「定冠詞」や「所有形容詞」などが、会話の中で意味を決めるのにとてもとても重要なのです。

un café  数詞
du café  不定冠詞
le café   定冠詞
mon café 所有形容詞 

動詞の場合、「rentrer」と「不定形(辞書の見出し形)」を使うと「Rentrez !」と「命令形」に聞こえますので、「帰って下さい」となり、全く違う意味になります。フランス語の場合、動詞を活用して「Je rentre.」のように「私」を意味する主語代名詞の「je」を動詞の前に付ける必要があります。

je rentre (1人称)
tu rentres(2人称)
il rentre (elle rentre)(3人称)

フランス語と日本語との違いはこれだけではありません。

日本語では「誰の目に見ても明らかな事」は口に出しません。例えば、一人で喫茶店に入って「コーヒー、一杯」とまで言う必要は無いのです。誰かが「帰る」と言ったら、まず間違いなく、そう言った人が帰ることになります。

しかし、フランス語では、動詞が「誰のアクションを指しているのか」を、話し手が「断定する必要」があります。これが「動詞の活用」なのです。つまり、動詞の前に、主語代名詞(je, tu, il, elle, nous, vous, ils, elle, on...)をを付けて「会話の役割分担の中」で、誰がアクションの主であるかをはっきりさせます。

会話の役割分担とは、「話し手(一人称)」、「話し相手(2人称)」、「話題の人・物・事象(3人称)」です。

パリのカフェ(日本の喫茶店でもいいです)を想像してみて下さい。人間に限って言うと、あなたが「話し手」で、「話し相手」の誰かと一つのテーブルを囲って座っています。それ以外の周りの人たち(実際にいる人、いない人、全て含む)が「話題の人」です。フランス語は、この三者の図式がとても厳格に守られています。そして、これを明確にイメージすることはフランス語の会話ではとても重要です。

フランス人は、常に動詞の主語が、この3つのどれに該当するかを考えて、自分が使う動詞の前に、どの主語代名詞を付けるか考えているのです。日本人には全く想像ができないような「面倒くさい頭の体操」をしているのです。

例えばフランス人は時々こう言います。

Sa voiture, elle est belle ! (あいつの車、かっこいいんだぜ。)

「Sa voiture est belle.」というのは文語的な表現といえるでしょう。会話では、わざわざ「elle」という「主語代名詞」をつけて表現するのです。

日本語は、話し相手に「意味を補ってもらう」ことをあてにして、全部言わないのですが、フランス語の場合、全部話し手が言わないといけません。この違いを意識して会話することが重要です。
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by nsato75 | 2014-07-25 08:31 | 日本人向けって?

日本フランス語圏化計画!

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フランス語圏と呼ばれる言語圏があります。ヨーロッパではフランス、ベルギー、スイス、ルクセンブルグ。アメリカではカナダ、フランス領ギニア、ハイチ、米国ルイジアナ州。アフリカでは、アラブ諸国、旧フランス領各国。アジアではインドのポンディシェリー、ベトナム、カンボジアなどです。

フランス語圏といっても常にフランス語が使われている訳ではありません。家ではフランス語を話すという環境の人もいます。「ドクトル・ジバゴ」のエジプト人俳優オマール・シャリフは子供のとき太っていたので痩せるようにと親にイギリス系の学校に入れられたとラジオで言っていましたが、家ではフランス語を話していたのでフランス語を完璧に話します。まあそのおかげで英語も出来るようになって俳優としての活躍の場が広がった訳ですが。

実は、このブログを作った理由の1つに「日本フランス語圏計画」があります。日本ではフランス語を話す人はごく一部ですが、いろんな意味で世界に浸透しているフランス語を広めて日本の言語の多様性に貢献出来たらと思った訳です。

日本で外国語の情報と言えば「英語」特に「米語」つまりアメリカから来るものが一番でしょう。ほとんどの日本人は英語をどこかでやったことがある訳ですし当然のことといえば当然ですが、英語だけの情報が「外国の情報」になってしまうのあまりいい状況とはいえないと思います。私は時々は英語のニュースチャンネルを見ますが、何かもう「世界の終わりが近い」とでも言っているようなスキャンダラスな報道の仕方が鼻についてフランス語のニュースに戻ってきてしまいます。(まあフランスでも全てのチャンネルが見るに値する訳ではないですが。)

一般的に日本からフランスに来る人は文化的な興味からの人が多いです。料理、お菓子、音楽、絵画、文学、演劇、マイム等です。(中には「フランス」それも「パリ」が単に好きという人もいますが。)でも多くの科学の分野も非常に進んでいますし、アニメーションの才能もこの国から生まれています。人道主義の視点でも「国境なき医師団」を始め様々な国で活躍しています。(耳の聞こえない)ろう児の教育に手話法を積極的に取り入れた学校を作ったのもフランス人神父です。映画の分野でもフランス人の活躍は特筆すべきでしょう。

国営テレビに Questions pour un champion というクイズ番組があり定期的にフランス語圏大会が開かれます。ここにあげた国以外でもヨーロッパ各国や他の地域からの参加があるのですが、私の見た限りでは「日本」が参加したことはないようです。(もしいらしたら是非お会いしてみたいですが。)将来、日本でフランス語を話す人が増えてこういう大会に自然に参加するようになったらいいですね。
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by nsato75 | 2010-04-13 06:41 | 日本人向けって?

カタカナ表記について。。。

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発音編も大分進んできたところで、先に進む前にちょっと一言。

前にも書きましたが、教科書とかのフランス語に「カタカナ表記」でルビをつけるのは絶対にやめましょう。

このブログの発音編では、日本語と似た音を探す時に「目安」で使っているだけです(音声が付けられないので。。。)。他は、なるべく発音記号を使うようにしています。

フランス語は母音の前後に子音(複数もあり、最高3つ)や半母音がついて、1つの音節が膨れ上がります。日本語では、多くても「キャ、キュ、キョ」くらいなのですが、これとは比較になりません。

1音節でも、いっぱい音素があるもの
France /frãs/ フランス
science /sjãs/ 科学、サイエンス

2音節の場合
structure /stryc-tyr/ 構造
scrupule /skry-pyl/ 良心のためらい

これらの単語に「フランス」「シアンス」「ストリュクチュール」「スクリュピュール」なんてルビをふっていると、日本語の発音に引きずられて、絶対にきちんとした発音は望めなくなります。日本語に入ってしまったフランス語の単語は(まさに France が該当)特に注意してください。

ではでは。
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by nsato75 | 2009-05-08 22:47 | 日本人向けって?

「日本語訛り」で大丈夫!?

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発音に関する説明も、かなり進みましたが、ここで日本語の「訛り」について一言。

英語を勉強する日本人は、「ネイティブ」の発音によくこだわります。時に、会話力なんかより発音がどれだけうまいかが、関心事のようです。

フランス語でも、この傾向はあります。やはりどこかで「奇麗な発音(しかもパリ地方の)」を追い求めてしまうのではないでしょうか。しかし、この為に通じるフランス語が犠牲になるとしたらどうでしょう。本末転倒です。

フランスには、様々な国の人が住み、その国の言葉の訛りで堂々とフランス語をしゃべっています。同じラテン語系のイタリアやスペインの人たちの、訛りはかなりきついです。直ぐに何処出身か分かります。それに彼等は、語学学校の上級者コースにはほとんどいません。まあ、単語や文法が似ているし、わざわざお金を払ってまでいる必要性を感じないのでしょう。生活の中で覚えたフランス語で通すわけで、それ以上フランスらしい発音は目指しません。皆、自分の国の言葉の発音で「代用」しているのです。そして後は、フランス人に全体を想像して補ってもらうわけです。(余談ですが、日本人が、これと似た経験をするのは、韓国語を韓国で勉強する時です。単語や文法があまりに似ているため、日本人の韓国語の上達は他の人達に比べて目覚ましいものがあります。日本人には当たり前の「飛び級」が、欧米人にとっては全く考えられません。でも発音はかなり違う部分があるので、日本人には一からする必要があるのですが、ある程度コツを覚えて通じるようになると、そのままで別に韓国人の発音を目指したりはしなくなります。中には発音もうまくなって行く人も当然いますが。)

日本人も、フランス語に対して、これをすればいいのですが、どうしても「正しい発音」に、惑わされてしまって、通じる発音に向かわなくなります。中には「カタカナ発音」(米語で、What time is it now? が「掘ったイモいじるな」と日本人の耳には聴こえるの)を使おうという人もいますが、フランス語ではそこまでする必要はないでしょう。前にも言いましたが、日本語とフランス語は音的にかなり似ているので。(タモリクラブの「空耳アワー」は爆笑もの。必見です。)

また、フランス語で話して通じないのは、実は発音が悪いわけだけが理由ではない可能性があります。文章の作り方の基本がなっていない為に、発音は「正しく」ても、意味を相手にとってもらえない場合もあります。よく耳にする話ですが、日本人の国際会議での英語の発表は、いくら発音がうまくても言っている事がチンプンカンプンで、全く分からない、それに対して、ヨーロッパ圏の人間の場合、発音はかなり稚拙だし、英語力も十分とはいえないけれども、発表内容に関しては、聴いてよく分かるそうです。これは、ボキャブラリーにも共通点があり、どうやったら通じるか、心得ているからです。

フランス語の冠詞は、日本人に難しい文法の1つですが、これは日本の「て、に、を、は」、いわゆる文法用語の助詞だと思ってください。ただ日本語では単語の後ろに来るものが、フランス語では前に来ます。単語を1つ、ポンと言いっ放しただけでは何の事か分かりませんが、これに冠詞を付ける事でかなり意味が限定されます。主語+動詞+目的語という文の成立以前の問題なのです。(この場合、主語と目的語が、どの冠詞を付けるかに該当します。)日本語では「単語」1つだけでも、相手が意味を汲み取ってくれるので会話が成立する可能性が高いのですが(例:夫が妻に「酒」と一言)、フランス語でこれは通じません。だからどうしたのと逆に聞き返されるか、何度も同じ事をすると、もう相手にしてくれなくなります。自分から、話し相手に必要な情報を発信する事を心がける必要があります。

冠詞に関しては、また後ほど少しづつ説明します。今日はここまで。
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by nsato75 | 2009-05-04 15:34 | 日本人向けって?

日本文化のマイナス面。。。

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 日本語の感覚を最大限利用してフランス語を学ぶ、というのがこのブログの目的ですが、実は、逆に日本語を話すことがマイナスに働くことも多々あります。

 日本語は、文法的に、「話し手」と「話し相手」という、会話の中での役割分担を表す「主語代名詞 pronom sujet」がありません。フランス語では「話し手」が je、「話し相手」が tu という(単数)主語代名詞を「必ず」とって文が成立します。日本語を習いたてのフランス人が「わたし」と「あなた」を連発して、同席している日本人に違和感を与えるのにはちゃんと理由があるのです。これは、教科書に「わたし」と「あなた」を主語にした文がいっぱい載っているからです。

 日本語では、この2つの単語を、自分に(または、相手に)話題を限定するときだけに使います。今風に言ったら、「私(わたし)的には」という表現でしょうか。フランス語でも2種類の主語代名詞を重ねる、Moi, je...「わたし、わたし」という表現がありますが、これを多用すると自己中心の印象を与え、はっきりいって避けた方が無難です。

 日本語は元々、全て具体的な主語をもった、いわゆる「3人称」の文で、会話も成り立っているとう特殊な言語です。誰の事を話しているのかは、聞いている人が「推測」して判断してくれます。自分の事を話している時、「私、私、」は使わないでしょう。ところが、外国人にとって、この推測は至難の業です。フランス語では、一度話題に上った(主語になった)名詞を、il / elle / ils / elles で置き換えるので、何の事を話しているのか、推測がしやすいのです。時に、複数の話題があるときは、混乱を避ける為に、もう一回、具体的に言い直します。
 
 もともと「話し手」「話し相手」「それ以外の第三者」という役割分担が、日本語では文を作る上で文法規則として確立していないので、フランス語を話す時は、この、(1/2)/3人称の区別を意識して、文章を作る事が大事です。でないと、何の事を話しているか、相手に伝わらないし、自分だけで空回り、あげくの果ては、どうしてフランス人は分かってくれないの、なんて鈍感な人達、というレッテルを貼ってしまいかねません。

 これは一種、典型的な「カルチャーショック」なのですが、これに対処する知識も何も、普通の人は持ち合わせていないのが現実です。高校留学とかで、出発前オリエンテーションの時に、口を酸っぱくして説教しても、現地ではきちんとした対応が出来ず、最悪の場合、不適応とみなされ早期帰国になる場合もあるのです。ただ、その逆に、自分を出しまくって「自己中心症候群」に陥る人もいます。日本人は、自分を余り出さないから、自己表現をしなくてはいけない、と言うアドバイスが、裏目に出るわけです。

 後もう1つ、日本語で元々おしゃべりでない人が、フランス語でもおしゃべりになれるはずがありません。会話術は、やはり自分の個性が反映されます。自分を変えたい!と思って、外国語の学習を始める人も多いでしょう。私もそうです。私は、元々社交的(まあ、おしゃべりなだけですが)な性格なので、学ぶ言語にあった会話術を、話す人の文化を理解した上の処世術を含めて、自分で開発するように心がけています。フランスにいて、腹の立つ事もありますが、どうして自分がそう思ったのか、後から謙虚に考え直すようにしています。(腹の立つときは、徹底して怒りますが。)

 なんか説教じみてしまいました。すいません。私のアドバイスが、皆さんのフランス語生活をより楽しいものになればいいと思っています。
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by nsato75 | 2009-04-29 05:34 | 日本人向けって?

日本人向けの意味

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日本語とフランス語って、やっぱりかなり違う言葉です。でも実は似ている点も多いのも事実。このブログでは、この似ている所を最大限に活用して行こうと思います。

フランス語文法は元々「フランス語が既に出来る人達(特に子ども)」向けに書かれたものです。実はそれを単に「直訳」している部分が多々あるのです。ということは、ちょっと考えても日本語の様に全く違う言葉を話す人には、わけが分からないの当たり前です。このブログでは、ちょっと遠回りになるかもしれませんが、日本語の感覚に沿って説明するように心がけます。

といっても、文法用語は難解ですがフランス語のものを、そのまま使います。というのも、特にフランスで勉強する人は、学校でこの用語と毎日接する事になるからです。別の単語を使うと混乱させる事になってしまいます。

今のフランス語学習では、発音と文法は別々に教えられていますが、実は発音と文法は密接な関係にあります。でも、フランス人の様な発音を目指す事ではありません。フランス語の特長をマスターする事が先決です。このブログでは、日本人の「アクセント・なまり」があってもいいというスタンスです。

最後に、「3日でマスター」とか「こんなに簡単」という、うたい文句の本もいっぱい出ていますが、どんな言葉も一朝一夕に身に付くわけがありません。やはり日々の努力、少しづつでもいいから前に行こうと言う気持ちが大事です。

感想をコメントで聞かせてもらえたら嬉しいです。
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by nsato75 | 2009-04-23 21:03 | 日本人向けって?