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日本語とフランス語の「会話の文法」。。。

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いくら単語をいっぱい知っていても、それだけでは会話はできません。

単語を組み合わせる事で、自分の伝えたい「意味」や「コンテクスト」を組み立てる必要があります。

これは、日本語もフランス語も、どんな言葉でも同じです。会話では文法は必要ないと豪語する人がいますが、会話には会話なりの文法が必要です。でも、単語を上手に組み合わせる事で、簡潔に自分の伝えたい事を表現できれば、話す事が楽しくなると思います。

簡単な会話では、2つか3つの単語を組み合わせる事で意味が限定され、お互いの意思の疎通ができます。例えば、「これ、とても美味しい」とか「今日、何する」といった感じです。

単語の中で会話の核となるのは、やはり「名詞」と「動詞」でしょう。名詞は「物の名前」、動詞は「アクションの名前」です。

日本語は、とても便利な言葉で、名詞や動詞を「辞書に載っている形」で使っても全く問題ありません。例えば、喫茶店で「コーヒー」といったら、直ぐにコーヒーが出てきます。誰かが「帰る」と言ったら、「この人は自分の家に帰るつもりなんだろう」と思ってくれます。

これに対してフランス語は、そうは行きません。

名詞の場合、「café」だけだと、とてもぶっきらぼうに聞こえます。「Un café.」というと「コーヒー、一杯」となり、注文しているんだなと理解してもらえます。より丁寧をこころがけるのであれば、「Un café, s'il vous plaît.」となります。名詞の前につく「数詞」や「不定冠詞」や「定冠詞」や「所有形容詞」などが、会話の中で意味を決めるのにとてもとても重要なのです。

un café  数詞
du café  不定冠詞
le café   定冠詞
mon café 所有形容詞 

動詞の場合、「rentrer」と「不定形(辞書の見出し形)」を使うと「Rentrez !」と「命令形」に聞こえますので、「帰って下さい」となり、全く違う意味になります。フランス語の場合、動詞を活用して「Je rentre.」のように「私」を意味する主語代名詞の「je」を動詞の前に付ける必要があります。

je rentre (1人称)
tu rentres(2人称)
il rentre (elle rentre)(3人称)

フランス語と日本語との違いはこれだけではありません。

日本語では「誰の目に見ても明らかな事」は口に出しません。例えば、一人で喫茶店に入って「コーヒー、一杯」とまで言う必要は無いのです。誰かが「帰る」と言ったら、まず間違いなく、そう言った人が帰ることになります。

しかし、フランス語では、動詞が「誰のアクションを指しているのか」を、話し手が「断定する必要」があります。これが「動詞の活用」なのです。つまり、動詞の前に、主語代名詞(je, tu, il, elle, nous, vous, ils, elle, on...)をを付けて「会話の役割分担の中」で、誰がアクションの主であるかをはっきりさせます。

会話の役割分担とは、「話し手(一人称)」、「話し相手(2人称)」、「話題の人・物・事象(3人称)」です。

パリのカフェ(日本の喫茶店でもいいです)を想像してみて下さい。人間に限って言うと、あなたが「話し手」で、「話し相手」の誰かと一つのテーブルを囲って座っています。それ以外の周りの人たち(実際にいる人、いない人、全て含む)が「話題の人」です。フランス語は、この三者の図式がとても厳格に守られています。そして、これを明確にイメージすることはフランス語の会話ではとても重要です。

フランス人は、常に動詞の主語が、この3つのどれに該当するかを考えて、自分が使う動詞の前に、どの主語代名詞を付けるか考えているのです。日本人には全く想像ができないような「面倒くさい頭の体操」をしているのです。

例えばフランス人は時々こう言います。

Sa voiture, elle est belle ! (あいつの車、かっこいいんだぜ。)

「Sa voiture est belle.」というのは文語的な表現といえるでしょう。会話では、わざわざ「elle」という「主語代名詞」をつけて表現するのです。

日本語は、話し相手に「意味を補ってもらう」ことをあてにして、全部言わないのですが、フランス語の場合、全部話し手が言わないといけません。この違いを意識して会話することが重要です。
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by nsato75 | 2014-07-25 08:31 | 日本人向けって?