日本語で「あなた」や「わたし」をどうして使わないのか。。。


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日本語では「私」とか自分を指す言葉を使わなくても会話が成立しますが、日本語を勉強しているフランス人は最初、どうしても「ワタシ」を連発します。これはフランス語の je をそのまま訳して使っているからで、フランス人にとっては自分のことを話している時に「 je 」と言わないと誰のことかわからないので不安になるようです。

例えば、「私」や「あなた」が、全く使われないシチュエーションとすると、病院での診察が挙げられます。質問するのはお医者さんで、答えるのは患者さんという対話の図式があるからです。医者が「どこが痛みますか」と聞けば十分ですし、患者は「足首です」と答えれば分かります。

逆に患者が医者に向かって質問する時、「先生は風邪引かないんですか」と「先生」という一種の呼びかけの言葉を使います。フランス語でも医者の場合は「Docteur,」、普通の人だと「Madame, / Monsieur, 」という言葉を使いますが、次に来る文にはちゃんと「あなた」に相当する「vous」が入ります。

日本人が「私」を全く使わないわけではありません。「私」を使う時は「他の人じゃなくて私」というニュアンスが入ります。フランス語で言うと「Quant à moi...」。意味は、「私としては」とか「私に関しては」ですが、今風の日本語だと「わたし的には、」というところでしょうか。

日本語では「私」を連発すると煙たがれますが、フランス語にもこれに相当する表現があります。「Moi, moi !」です。女の子だと「私ね、私ね」に近いです。「私」を連発するフランス人に、日本語で「私」というと「Moi, moi !」と同じことだよと教えてあげると、「私」を多用しないように考えるみたいですが、習慣というのは怖いものでなかなか抜けられいようです。
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# by nsato75 | 2014-05-17 23:29 | 文法編

ブログの名称変更。。。

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前から気にはなっていたのですが、同じ名前の本が存在するので名称を少し変えることにしました。

全く変えると検索ができなくなると思い「自習室」を追加することにしました。

特にフランス語を独学で勉強している人に読んでもらいたいです。
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# by nsato75 | 2014-05-17 20:27 | ブログについて

カンナム・スタイルの歌手 Psy を、どう発音するか。。。

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英語では Psy は「サイ」と発音します。

心理学 Psychology は「サイコロジー」、漫画「コブラ」の Psychogun は「サイコガン」、ヒッチコックの映画「Psycho」は「サイコ」です。

これに対してフランス語では、英語では発音されない / p / が発音され / psi / と発音されます。
ところがこれを「プシ」と発音すると、中々通じません。何故かというと / p / には母音がつかないのですが、日本人が発音するとどうしても「う」がついて、全体で「プ」+「シ」と2音節になってしまうからです。

これと似た問題をはらんでいるのが pneu 「タイヤ」です。これも「プヌ」と発音すると通じません。

「pシ」や「pヌ」とした方が日本人の人には分かりやすいかもしれません。

後一つ面白いのが、フランス語のため息の擬音。これが pfffff になります。これも p と f の間に「ウ」を入れずに発音する必要があります。(英語では、この擬音は別の意味になる様です。。。)

実は最近、これが日本人だけの問題でない事が分かりました。スウェーデンの人に会って話したとき、心理学 Psychology の発音でとても苦労していました。私が / ps / と続けて子音だけで発音するんですよと教えたら、納得してくれました。

何か変な意味で,スウェーデンを身近に感じました。
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# by nsato75 | 2013-02-25 10:07 | 発音編

「5キロ」は重いか、遠いか。。。

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日本語で「5キロ」というと、重さの「5キログラム」か距離の「5キロメートル」のどちらにもとれますが、その時々の文脈から判断するので、いちいち聞き返す事はほとんどないでしょう。

フランス語も、日本語と同様「メートル法」を使うので同じ表現を使いますが、「〜キロ」とだけ後ろの単位を省いて使う場合、重さにしかなりません。つまりフランス語で「 cinq(5) kilos 」と言ったら、重さの「5キログラム」になります。距離の場合は必ず「cinq(5) kilomètres」と単位まで全部つけて表現します。

私も、日本語につられて、距離を「cinq(5) kilos」と表現することがよくあり、よく聞き返されました。

それと書き言葉では、こういう数値の場合、アラビア数字を使わず「cinq kilomètres」と書く事が多いです。日本語にすると「ごキロメートル」と書く様な感じですが、言葉が変われば習慣も変わるという事で。
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# by nsato75 | 2013-02-11 17:42 | 単語編

フランス語の男性・女性と日本語のアクセントの関係。。。2

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さて、前回の続きです。

日本人にとってフランス語の「男性/女性」による文法区分は、かなり厄介なものです。

人の場合、生物学的な性,つまり男か女かで決まる事がほとんどですが、

un homme / une femme「男/女」

中には、

Une personne 「人」
une victime「犠牲者」

のような単語で言い変える時、男性でも「女性」扱いされます。これに対して、

un temoin「証人」
un assissin 「殺し屋」

では、女性でも「男性」扱いされます。

こういった単語は、単語毎にどちらの性かを憶えればいいのですが、これが通じない単語があります。つまり、発音が一緒で、男性/女性によって意味が変わってしまう単語です。例えば、

La Tour Eiffel エッフェル塔(女性形)
Le tour de Franceツール・ド・フランス(男性形)

他にも

le foie grasフォア・グラ(男性形) (これは「フワ」と発音した方がいいです。)
la foi信仰心(女性形)
une fois1回(女性形)

等があります。2つ目の例 /fwa/ は「スペルが違う」という人がいると思いますが、耳で聞いて判断するには、文字の助けは無力です。

さて、日本語にも「ちょっとした変化で」意味が変わってしまうものがあります。これが、アクセントです。

「橋」と「箸」、「雨」と「飴」などです。関西と関東では、全く逆になる事があるようですが、違いは残るようです。

もう1つ面白いのが、名前。例えば、花の「桜」を名前にすると、アクセントの位置が変わリます。

「桜」では、「く」か「ら」に来ますが、「さくら(さん)」の場合は、「さ」に来ます。

日本語を母国語にしている人なら、この使い分けは無意識です。
「桜の花」と「さくら(さん)の花」の違いはアクセントで作る事が可能です。

この違いは日本人の耳には、極々当たり前の事ですが、外国人が日本語を勉強するときは、とても難しいようです。

あと「病院(びょういん)」と「美容院(びよういん)」の違いも、アクセントの違いと見る事も出来ますが、これが日本語学習者にはとても難しいそうです。

ちなみに今の外国人に対する日本語教育の中で、アクセントの違いによる意味の違いは、体系だっては教えられていないようです。まあ、それで日常生活にあまり大きな影響がないからでしょうが、日本人が日常的に使っている感覚を、外国人が体系立てて勉強出来るメソッドがないというのもおかしなものです。個人個人の努力に委ねられているのでしょうか。

私が考えるに、フランス語の「男性形/女性形」は、生物学的な性の違いを超えて、イメージに決定的な違いがあるようです。どちらに転ぶかによって、上記の例のように意味が変わる事があり、または「性の一致」に見られる様に、文を作る時に単語の形が変わります。

Je suis japonais/japonaise. (私は)日本人です(男の人/女の人)。

この「イメージ」が、実はフランス人の男性/女性形の、辞書での定義を超えてしまう場合もあります。それが、

l'Obélisque オベリスク(パリのコンコルド広場にある、エジプトの一枚岩の塔)

この単語は本当は男性なのですが、これを女性名詞だと思っているフランス人が少なからずいます。フランス人の友人がいたら、今度試しに聞いてみて下さい。
(ちなみに、このページでは、複数では e がついて女性名詞扱いですが、単数では男性名詞になっています。http://www.toutankharton.com/Les-obelisques)

日本人が、最初にフランス語を学ぶ時は、きちんと話さなければならないという意識が働いて、闇雲に憶えようとする傾向があると思います。努力自体は、いいと思うのですが、余り過ぎると、フランス語が嫌いになる一因になるようです。

でも、日本語にも、外国人にはなかなか習得できないニュアンスを含んだ言語的区分もあります。我々は小さい頃から日常生活で使って来ているので,自然に身に付いていると言っていいでしょう。フランス語の男性/女性も、最終的には長年フランス語を使う事で、その感覚が身に付くと思います。私も最近やっと「男性か女性、どちらかに転ぶ感覚」が何となく分かってきました。

性を間違えて使うのは、やはり早めに直した方がいいでしょうが、どちらかを選べばいいんだ、という感覚をイメージしてみてください。こう思うと、結構単純な作業だという事に気がつくと思います。

最後に一言。
こういう事を書くと、そんな事は文法的にはありえないと反論して来る人がいたりするので予め断っておきますが、ここでいいたい事は、フランス人が「自然に使っている」文法の区分を、そのまま理解する事は難しいですが、日本人が同じ様に「自然に使っている」言語的区分と並べてみて、日仏の比較が出来るのではないかという事です。あしからず。。。
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# by nsato75 | 2013-01-29 20:15 | 文法編